1構成力
構成力とは、平たく言えば立体的な間取りを作る能力です。
それぞれの部屋をくっつける・離す、並べる・ずらす、閉じる・開く、大きくする・小さくする、そうやって見えない空気や予想される人の動きや感じ方を操作して、生活空間を構成します。同時にその構成を合理的な構造計画に合致させるのです。
建築設計の基本中の基本ですが、この部分の良しあしが本質的な出来不出来を左右するのです。
2時代に耐えて生き残った技術
建築技術の基本は実はローテクなんです。
時代に耐えて生き残った技術、最低でも10年たたないと本物ではありません。
『流行の技術』や『最新の技術』には、十分な吟味が必要になってきます。
3構造
免震工法などが世の中を騒がせています。
でも、メカに頼らずに普通にきちんと震度6強に耐える丈夫な建物を作る方が固いと思っています。
メカニズムが何十年後もきちんと機能するのか、川嶋には少々疑問なのです。
4耐久性
物理的に長持ちする事はもちろん大切で、そのための工法をきちんと吟味します。
本当に長持ちするのは、愛着の気持ちが長持ちする事ではないでしょうか。
愛着の持てる建物だからこそ、住まいはずっと保たれてゆくのです。
5コストコントロールも技術
コストのコントロールも技術のうちです。コストパーフォーマンスの良い住宅建設を目指します。
6エコロジーはエコノミーで無いといけませんね
(ア)断熱工事は基本です。熱の通りやすい窓ガラスと日射を受ける屋根の断熱が優先部位です。
(イ)エコキュートはガスよりも光熱費が安い?でも常に一番の選択肢とは限りません。全体プランに合わせてシステムを決めましょう。
(ウ)太陽電池はちょっと時期尚早でしょう。あと10年くらい待った方が賢い選択です。
(エ)ひさしの有無などは、超ローテクですが、エコにはとっても影響大なのです。
7総合的に計画
便利な日々の生活、たとえばキッチン。シンクとガスレンジ(またはIH)の配置だけじゃなく、炊飯器や電子レンジなどを含めて、総合的に計画しましょう。
使いやすいキッチンで、おいしい料理を作りましょう。
収納はしまうため?ものを出して使うため?もちろん両方満たして、便利な住まいを作りましょう。
8工事監理
工事監理しないと、手抜き工事の恐れだけでなく、残念ながらレシピ通りのおいしい建築は出来ません。改善の余地があれば、工事中でも設計変更を指示することも。工事の最後まで見届けて、きっちりした建物をお渡しします。